1967年。
僕らが生まれるずっと昔。
ベトナム戦争は、既に起きていた。
アメリカは、今の中東と同じ、泥沼の失態を演じていた。
若い兵隊をどんどん送り出し、それと同じスピードで若い兵隊を死なせていった。
そんな時、ベトナム戦争に反対しているルイ・アームストロングは思う。
若い兵士が「正義」の名の基に、どんどん戦地へと送り込まれている。
自分は戦争反対を表明しているが、それで充分なのだろうか?
一体、自分には何が出来るのだろう。
彼は歌う。
ベトナムに出兵させられる、若い兵士達の前で。
どうか忘れないで欲しい、世界は光に満ちているという事を。
憎しみや熱狂ではなく、世界は在るだけで輝いているんだと知って欲しい。
そう願いながら。
『♪この素晴らしき世界』
緑の木々に赤いバラが見える それは僕たちのために花開く
僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界かと
青い空や白い雲を眺める僕
明るく喜びに満ちた昼 暗く神聖な夜
そして僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界なのかと
七色の虹が空に美しく映え 行き交う人々の顔を染めている
友人たちが握手をして「ご機嫌いかが」と挨拶する姿が見える
彼らは心から言うのさ アイ・ラヴ・ユーと
赤ん坊が泣いてやがて育っていく
きっとたくさんの事を学びながら
そしてふと思うんだ なんて素晴らしい世界かと
そうさ 僕はしみじみ思うんだ
嗚呼 この世はなんと素晴らしい世界なのかと!
こういうウンチクを知らずして、歌を聴くのと、
こういうウンチクを知ってから、歌を聴くのでは、
違うよね。
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